小説<ヴォイス>の中の劇中漫画
『竜国物語』〜あらすじ〜
強大な力を持ち、敵対し続ける白き竜と紅き竜
古からの血の盟約の元、その竜を従える力を持つ王家
その王家に仕え、王族を守る騎士・・・ドラゴンスレイヤー(竜を殺す者)と呼ばれる者達
善きもの・・・とされる白き竜を従える力を持つのが、背中に竜の形の痣”竜紋”を刻んで生まれる王子
そして、悪しきもの・・・とされる紅き竜を従える力を持つのが、エルフ族族長の血筋に何百年に一度かの割合で生まれて来ると言われる”紅き瞳”の双眸をした王子
ところが、皮肉な事に
対立する2匹の竜の闘いを引き起こさせないため
人間とエルフ族の友好を深めるため・・・に婚姻した王とエルフ族族長の娘との間に、”紅き瞳”を持つ王子と”竜紋”を刻んだ王子・・・の、双子が生まれてしまう
その事実を秘すため、兄である”紅き瞳”を持つ王子フレイは女として・・・姉として育てられる
出産に立ち会ったものは全員殺され、双子の王子の乳母だったユリウスの母もまた、城の地下深くの牢に幽閉された
”竜紋”を持つ王子として、次の王になる事が決定付けられているリアン
”紅き瞳”を持ち、白き竜と対立する紅い竜を従え、エルフ族の族長となるはずだったフレイ
供に双子の兄弟として、離れがたい何かを感じながらも、その屈折した環境と背負った刻印に、その重さに・・・やがて二人の心は別たれていく
そして訪れた・・・父である王の死
リアンとフレイ・・・二人に従者として仕えて来た騎士ユリウスは、ドラゴンスレイヤー(竜を殺す者)としても比類なき能力を持ち、王族を守り敵対する竜を殺す義務を負うはずの者・・・
フレイが姉ではなく、実はリアンの兄である事を知るユリウスは、その救いようのない深い心の闇を知る、唯一の人間
そして、望みもしないのに王家を継ぐ王子としての義務を背負わされ、同じ双子でありながら姉のフレイが持つ王としての能力との差を見せ付けられて悩むリアンが、唯一心を許す存在もまた、ユリウスだけだった
リアンとフレイ・・・・二人のうちどちらかを選ぶことを迫られた時
ユリウスは苦悩の末、リアンを選んだ
唯一の主君としてリアンに仕え、リアンを守ることを・・・
それを知ったフレイは、かねてから画策していたエルフ族と人間との戦争へと、本格的に軍隊を動かし始める
そして
遂に自らが王子である事を公言し、紅き竜を復活させてしまったフレイ
双子の兄弟でありながら、白き竜と紅き竜を従える力を持つものとして、敵対することを余儀なくされた・・・リアンとフレイ
そしてドラゴンスレイヤーとして、どちらかの竜を倒さねばならない宿命を帯びた・・・ユリウス
王家とエルフ族との戦いは?
兄弟として戦わねばならなくなった、リアンとフレイは?
ユリウスはどちらの竜を殺すことになるのか?
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このあらすじを踏まえた上で、土井眠人さんに漫画の1シーンを頂きました♪
そのシーンの前後をイメージした話が次に続きます。
素晴らしく素敵な眠人さんの漫画をお楽しみ下さい!!