「兄弟・・・・・・だと・・・・・」

リアンの言い放った言葉に、フレイが押し殺した低い呟きを返した・・次の瞬間

「嗤わせるな!!」

不意に声を荒げ、ギラリ・・ッとばかりにリアンを睨みつけたフレイが叩きつけるように叫んだ

そのフレイの言葉に、後方から見つめていたユリウスの顔が苦痛に歪み、剣にかけた手にギュッと力がこもる

「お前は・・・私の・・・・」

フレイの口から続けられる言葉が途切れる事に、ユリウスがフレイの苦しみを感じて、その先を告げないで欲しいと心の中で叫ぶ

けれど

「敵だ!!!」

止めることも叶わずフレイの口から投げつけられたその言葉が、リアンの心を容赦なく切り裂いた


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