「櫻下異形奇譚シリーズ」人物紹介
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鳳 巽 (おおとり たつみ) 黒髪 灰青色の瞳 ハーフ |
この物語の主人公
古より日本を呪術的に守護してきた陰陽師一族・鳳家の本家次期当主。 だが、従来の本家跡取りにはなかったハーフという生まれからか、鳳・本家が受け継ぐはずの聖獣・朱雀を封印し異神の力であるルーン呪術を使う。 普通の人間とは異なる異常な再生能力を有し、その力ゆえ「御影」一族当主兼幼なじみ・聖治と”血の呪縛”で縛られた運命にある。 その特殊能力から人を拒絶し孤独に生きてきた巽の前に「みこと」という少年が現われた時、鳳家の始祖・柳という人格が巽の中で目覚め始める。 みこととの出会いにより、人と触れ合う温もりを知った巽は変わり始めたのだが、その事が鳳家の秘密を暴き、更には仕組まれた過酷な運命をも廻し始めてしまう…。 |
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桜杜 みこと (さくらもり みこと) 銀色の髪 銀色の瞳 精霊とのハーフ |
最大の禁忌といわれる人と櫻の精霊とのハーフ。 幼い頃の記憶を呪術によって封印されていたが、唯一覚えていた”天使”とそっくりな容貌を持つ巽と出会った事から、巽と共に数奇な運命を辿る事となる。 精霊とのハーフである事から、感受性が鋭く霊媒体質。 特殊能力として浄化の力を持ち、母親譲りのその力は時として巽をも圧倒するほどの力を秘めている。 食欲旺盛、明るい性格で人を癒す存在。巽の事が大好きで、それを自覚し始めると共に、自分の存在意義と巽たちとの関わりに悩むように…。 その事が、この物語全体の重要なキーポイントとなっていく。 |
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御影 聖治 (みかげ せいじ) 栗色の髪 栗色の瞳 眼鏡 |
鳳家に大昔から仕えて来た薬師の一族・御影家の末裔。 巽の幼なじみで主治医。仏の聖治とあだ名されるほど、普段は温厚なのだが、常にかけている眼鏡を外すと、凍りつくような視線を放つ。 巽とは古よりの”血の呪縛”によって縛られ、互いに離れる事の出来ない関係。それゆえか、巽に対して異常なほどの執着心を示す。 父親との秘された確執から、鳳家の秘密に精通しその仕組まれた運命の謎を解明しようとしていたが、みことが現われた事により自らもその輪の中へと取り込まれて行ってしまう…。 巽の友人・辻 綜馬とは犬猿の仲。 |
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辻 綜馬 (つじ そうま) 黒髪 黒い瞳 関西弁 |
高野山金剛峰寺の僧侶にして、次期大僧正候補ナンバーワンの密教系能力者。 巽とは幼い頃から知り合いで友人なのだが、古来より高野山と鳳家はその呪術的立場から反目しあい、立場的には非常に微妙な友人関係にある。 常に明るく陽気な関西弁で他人を弄って遊ぶポジティブシンキングな思考の持ち主。 巽とみことの仲を取り持ったこともあり、みことからは兄のように慕われている。 だが、みことと関わった事により自分の出生の秘密を知り、鳳と御影、高野山、そして桜杜…仕組まれた運命の輪の渦中へと引きずり込まれていくことに…。 高野山の真の主・咲耶姫を生涯かけて守るべき人と、決めている。 |
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桜杜 千波 (さくらもり ちなみ) 黒髪 黒い瞳 巫女 |
みことの母親。 巽の過去と鳳家の始祖・柳とも関わり合いがあり、死して後も多大な影響力を持つ不思議な人。 聖獣・白虎をかつて従えていた人物であり、みことと巽が出会うことを予知し、導いた。 その出自も行動も全て謎めいていて掴み所がないが、みことを心から愛する優しい母親で、みことの心の支えでもある。 |
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鳳 美園 (おおとり みその) 黒髪 黒い瞳 年齢不詳 |
現・鳳家当主であり、巽の祖母。 見た目は若く、20代にしか見えないのだが、実は…かなりの高齢。 鳳家の秘密の一端を握る”先見”の能力者で、巽とみことのよき理解者でもある。 反面、仕事に対して厳しく、歯に衣着せぬ物言いとその我が儘ぶりから周囲に恐れられている。 スキンシップ過多でキスが挨拶代わり。 |
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御崎 海人 (みさき ひろと) 常にサングラス 黒髪 |
美園のお守り役兼ボディーガード。 常にサングラスをかけていて、目元を決して曝さない。 美園の我がままに唯一応えられる男であり、鳳家に古くから仕えているらしき謎の男。 鳳家の過去にも深く精通しているが、肝心の記憶は柳によって封印されている。 |
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鳳 那月 (おおとり なつき) 黒髪 黒い瞳 |
巽の父親。容貌は非常に巽と酷似している。 美園の持つ”先見”の能力よりも更に上”夢見”の能力者。 その能力はずば抜けていて、未来はおろか過去の事まで見通せていた…らしい。 ”夢見”により鳳家の背負う運命を知ったがため、日本を出奔し単身北欧へ…。そこで巽をもうけ、後に帰国するも、着陸寸前飛行機が謎の爆発事故で炎上、死体すら残すことなく死亡。巽だけが生き残る。 聖治の父・雅人とは何やら深い因縁があるようで、それが原因で巽は朱雀を封印してしまった。 死して後も未来の巽達に向けて助言を残す。 |
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御影 雅人 (みかげ まさと) 栗色の髪 栗色の瞳 医者 |
聖治の父親。容貌は非常に聖治と酷似している。 御影一族の中でもずば抜けて医者としての能力が高く、特に遺伝子研究でその功績を挙げる。 那月とは鳳家と御影家の”血の呪縛”と共に、何やら別の面でも深い因縁があるらしく、那月の死後、巽の父親代わりも担うが本心は全く違う所に…。 雅人の謀った策略により巽は心に深い傷を負い、それが元で朱雀を封印、聖治をも苦しめていくことになる。 死して後も息子である聖治から、激しく憎まれている。 |
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前鬼・後鬼 (ぜんき こうき) 黒髪 前鬼は青色の瞳 後鬼は緑色の瞳 式神 |
巽の持つ指輪・オーディーンの指環に憑く二羽の大ガラス”フギン”と”ム二ン”。 巽とは式神として契約は交わさず、指環の持ち主に従う…という指環にかけられた呪縛により、巽を守護している。 人前に現れる時は長身痩躯で黒尽くめの男として現れるが、元の姿は双頭の大ガラス。 妖魔のため、人としての感情を本来持ってはいないが、巽やみこととの触れ合いの中で人間らしさをも身に付けていく。 巽にとっては頼れる式神であると同時に友人で、みことにとっては頼れる兄…のような存在。 前鬼は綜馬と犬猿の仲。 |
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柳 (やなぎ) 黒髪 紫色の瞳 |
巽の中に潜むもう一つの人格。鳳家の始祖。 300年以上前、鳳家と御影家に”血の呪縛”をかけた張本人。 巽の中のもう一つの人格でありながら、巽と敵対する。 みこととも何やら深い関わりがあるらしい。 |